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日本の屋根には瓦屋根 日本人(にっぽんじん)なら瓦屋根 -- 是非 --

瓦の屋根はなぜ長持ちするのか?

高耐久、省エネルギーな住宅性能は時代が求める要請でもあります。

最近、リフォームニーズも顕在化しつつありますか、カラーベストの屋根を剥がしてみると驚きます。多くの場合、野地板かポロポロになって腐っているのです。

住宅の耐久性と屋根は密接な関係かあります。中でも屋根材をのせる野地板は重要です。野地板が腐ると風などの振動で止め釘が抜けて屋根材が飛んでしまったり、雨漏りがして構造材が腐って住まいの骨組みがゆかんで壁や屋根に亀裂か生じてそこからも漏水し、ますます耐久性が落ちてしまいます。

この野地板の腐朽は、多くの場合、野地裏結露か引き起こす、といわれています。
CA研究所では、再び福岡大学の須貝研究室と共同で、野地裏結露の発生メカニズムを探りました。
これまでの実験と同様に3種類の屋根材別にその発生状況も実験してみました。

低耐久物語

①野地板腐朽と雨漏り、耐震性の関係

野地板の腐朽は、雨漏りの大きな原因となり、年月を経るにしたがって、その腐朽状態がひどくなるのでは、安心して住むことができません。
また、野地板は耐震上も重要な役割があります。地震の水平力に対して1~2階の床は耐力璧で囲まれた部分全体で対抗します。
これを「水平剛性」といいますが、野地板もこの水平剛性を確保する重要な部分なのです。
もし、野地板が腐ってしまうと水平剛性が弱くなり、高耐久な住まいを維持することができなくなります。
例えば、図のような耐力璧かないB~B’部分は水平力に対抗できず部分的に変位してしまいます。これを防ぐには、野地板や1~2階床面で水平剛性を確保してB~B’面を変位させないようにする必要があります。
陶器瓦は、野地板の腐朽を極力防ぐために、大事な野地板の剛性を守っているともいえるのてす。

剛性解説

②野地裏結露と屋根材の関係

野地板の腐朽の最大の敵は結露(蒸れ)です。
結露は屋根材とどんな関係にあるのでしょうか?
小屋裏に加湿器をかけて高湿にして野地板の外側表面温湿度を測定しました。
カラーベストの野地板湿度は90%からついには100%を超えて結露しました。
陶器瓦平板は86%前後、陶器瓦和形は78~82%の範囲内に留まり結露は起こりませんでした。
カラーベストは日中、表面温度が一番高くなって70℃を超えます。その結果、野地板の表面温度も60℃近くまで上がって湿気を含む量が増え、夜間の温度差が大きく結露してしまいます。
陶器瓦は大事な野地板が蒸れにくい屋根材です。
瓦の屋根は耐久性にも貢献しています。

屋根材の違いによる野地板の蒸れに関する実験結果

結露の絵 ドライとウェット


瓦は凄い
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